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鳥や虫の群れを簡単に作れるBlenderアドオン「SPYDERFY」の使い方&レビュー!(カラス、ハエ、チョウチョ、カモメ、蟻など)

ざわ…ざわ…

youtu.be本記事のYouTube版はこちら

Spyderfyとは何だ?

先日、「Spyderfy」というBlenderアドオンを買ったので、ひさしぶりにレビューでも書こうと思います(・ω・)ノ

Spyderfy」はBlender用の有料アドオンで、鳥や虫の「群れ」を簡単に作成出来るアドオンです。

こんな感じの群れを簡単に作れます。壮大なシーンを作成したい時にピッタリですね。

 

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ちなみにお値段は一人用ライセンスで36ドルでした。この記事を書いているときの相場で、5,000円くらいです。一時的に円安が落ち着いたとはいえ、まだまだ円安を実感します( ;∀;)(2022/11/20時点)

Spyderfyの使い方

インストール方法は、よくある一般的な方法(Edit>Preferences...>Add-ons....)でした。シンプルなインストール手順はありがたいです。

インストール方法に関しては↓のページを参考にしてください。

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1.生物を選択

Spyderfy」のパネルの中には、ズラッと生き物の名前が並んでいます。この中から、群れにしたい生き物を選びます。

「Fly」の項目には鳥やチョウチョのような「空を飛ぶ生き物」が、「Crawl」には、蜘蛛や蟻のような「地を這う生き物」が並んでいます。

 

今回は、試しにCrows(カラス)を選択してみました。

2.名前をつける

「Name it」の項目に、作成する「群れ」の名前をつけます。

既に群れを作成している場合は、その群れと名前がかぶらないように注意してください。(名前が被っているとエラーが出ました…)

3.ゴール(目標)を作成するか選択

ゴール(目標)を作成する場合は、「Add Goal」にチェックを入れます。

ゴールを作成すると、群れはゴールに向かって進んでいきます。

4.群れを作成する

「Add Bug System」をクリックして群れを作成します。

 

すると、3Dオブジェクトやパーティクルなどが、一式まるっと追加されます。

群れはパーティクル機能で作られている

なにやらカラスが四角の板ポリに埋まっていますね。

 

タイムラインの再生ボタンを押してみましょう。

 

群れが発生しました!

 

どうやら、この板ポリが群れの発生源に設定されているようですね。

 

この板ポリはお好みで編集できます。

 

編集で細長くすれば…

 

細長い発生源になります。

 

3つに分割してみると、3箇所から群れが発生しました。

 

この群れは、Blenderのパーティクル機能を使って作られています。

そのため、パーティクルのプロパティの項目で色々とパラメーターがいじれます。

 

例えばパーティクルの数を増やすと…

 

発生する個体が増えました。

 

例えばFrame Startの値をマイナスの値にすると…

 

シミュレーションが進んだ状態で、シーンをスタートすることが出来ます。

 

Boid Brainの項目で、群れの動き方をさらに細かく調整することも出来ます。

サイズの調整は必須かも

パーティクルのプロパティの中の「Render」の項目に、「Scale」という項目があります。

ここで生き物のサイズを調整することが出来ます。

 

デフォルトのサイズが全体的に大きいので、調整が必要になることが多いと思います。

Goalについて

「Add Goal」にチェックを入れて群れを作成した場合、群れの進行目標となるEmptyオブジェクトが作成されます。

 

少しわかりにくいですが、この…棒のようなEmptyオブジェクトがGoalのようです。

 

試しにGoalのオブジェクトを動かしてみましょう。

 

再生ボタンを押してみると、Goalに向かって飛んでいきました!

 

Goalオブジェクトをさらに動かすと、群れもそれに追従していきます。

この機能を使えば、群れの動きをある程度制御することが出来ます。

※もしもGoalに向かっていかない場合は、シミュレーション結果のキャッシュが溜まっているのかもしれません。キャッシュを削除するか、発生源の板ポリを少し動かすなどしてシミュレーション結果をリセットすると治るかもしれません。

鳥 (字幕版)

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収録されている3Dモデルを見てみよう

3Dモデルの解像度はこんな感じです。ピントを合わせて接写すると、あらが見えてしまい厳しい気がします。

 

とはいえ

・カメラから離して撮影する。

・ピントを合わせない。

・モーションブラーをかける。

・暗がりのシーンにする

などの対策をすれば、フォトリアル系でも全然使えるんじゃないでしょうか。

 

カラス以外の3Dモデルも見てみましょう。

Locusts(イナゴ)

まずはLocusts…イナゴのことのようです。

 

リアルに出来ていますね。

 

農作物を食い尽くすシーンにぜひ!

Butterflies(チョウチョ)

デフォルトの状態では、複数種の蝶がミックスされた状態になっています。

 

ふわふわとしたシーンに使えそうです。

Flies(ハエ)

不吉なシーンで大活躍…!

 

3Dモデルとわかっていても、ゾワゾワしちゃいます。

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DragonFlies(トンボ)

こちらはトンボ。テクスチャを赤くして、秋の夕焼けのシーンで使いたいです。

Hummingbirds(ハチドリ)

こちらはADATAでお馴染みのハチドリ。日本では見ない鳥のため、正直なところ使用シーンが思い浮かばないです。

Sparrows(すずめ)

こちらは日常的なシーンで活躍しそうなスズメ。

なお、「Spyderfy」には効果音がついていないため、ちゅんちゅんボイスは別途用意しましょう。

Crows(カラス)

先ほど、例として使用したカラス。こちらも不穏なシーンや、都市のシーンなど活躍の場は多そうです。

Seagulls(カモメ)

海辺のシーンで活躍しそうなカモメ

かもめ食堂

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VampireBats(吸血コウモリ)

魔王城のようなシーンやハロウィーン、ホラーハウスのようなシーンで使えるかな…?

AustralianBats(オーストラリアのコウモリ)

オーストラリアの、なんという名前のコウモリかは分からなかったのですが、ともかくデカい。

Black Widows(クロゴケグモ)

ここからは地を這う生き物たちです。

BlackWidowsはクロゴケグモという毒蜘蛛を指しているようです。

ちなみにクロゴケグモのメスは、交尾後のオスを食べてしまうらしいです。(必ず食われるというわけではなく、助かるパターンもあるらしい)

Bird Eating Spider(タランチュラの一種)

Bird Eating Spider…これはルブロンオオツチグモという、世界最大級の巨大なタランチュラを指しているものと思われます。

検索すると、恐ろしいサイズのルブロンオオツチグモの写真や動画が出てきます。するなよ。絶対に検索するなよ。

Beetles(ここではクワガタムシ)

Beetlesという名前だったので、カブトムシを期待していたのですが、クワガタムシ(Stag Beetle)でした。

正直なところ、使用シーンも謎です。

Cockroaches(ゴキブリ)

名前を言ってはいけないあの虫です。

羽の色を調整すると、もっとリアリティが増すかも?

Ants(アリ)

こちらはアリです。身近な生物なので、いろんなシーンで使えそうですね。

Centipedes(ムカデ)

最後はムカデ。昔、引き出しの中にめちゃくちゃデカいムカデが入り込んでいて卒倒しそうになったことがあります。あいつらどこからでも侵入してくるんで、ほんと怖いです(;´∀`)

てなわけで今回は、群れを簡単に作れる「Spyderfy」を使ってみました。

簡単、スピーディに群れを作れるのは非常にありがたいですね!

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