blenderで1からVRMモデルを作った時のメモ書きです( ´~`)ノ
- そもそもVRMって?
- BlenderでVRMの3Dモデルを作るときに、持っておきたい本
- VRMの規格には0.x系と1.x系がある
- BlenderでVRM形式でデータを書き出すためのアドオン「VRM Add-on for Blender」
- テクスチャデータを自動で更新するアドオン「AutoReload」
- シェイプキーを維持したまま、モディファイアーを適用出来るアドオン「SKKeeper」
- 別々のオブジェクトのシェイプキーを、同期して動かせるアドオン「Mio3ShapekeySync」
- 自動ウェイト付けアドオン「Voxel Heat Diffuse Skinning」
- ウェイトの設定を効率化するアドオン「Lazy Weight Tool」
- VRMを確認したり、動かしたり、撮影したりするアプリ「3tene」
- VRMモデルにポーズをとらせて撮影するときに便利なソフト「VRM Posing Desktop」
- 眉毛の透過のような、凝った表現をしたい時に参考になる記事
- UnityでVRMをセットアップするときに使うツール「UniVRM」
- スプリングボーンやコライダーの設定を効率化するツール
- 使ったことは無いけれど、便利そうなUnity用アセット
- VRM用では無いけれど、キャラクターモデリングの参考になる本
- 最後に
そもそもVRMって?
人型の3Dモデルの規格です。この規格に沿って3Dモデルを作ると、VRMに対応したアプリに3Dモデルを読み込ませて遊ぶことが出来ます。
BlenderでVRMの3Dモデルを作るときに、持っておきたい本
VRMモデルは、VRoidStudioのようなツールを使うと簡単に作ることが出来ます。
しかしBlenderで1から作るとなると、多くの工程があります。
その多くの工程をまとめてくださっていたのが、この書籍でした。
モデリングからShapeKeyのセットアップ、VRMの設定までが丁寧にまとめられています。
ありがてぇ…!( ;∀;)
BlenderでVRMの3Dモデルを作りたいよ!という方は、まずはこの本で全体の工程を把握するのがオススメです。
※本に載っているVRM Add-on for Blenderの使用方法はアップデートにより、使用方法が変わっている可能性があります。最新の使用方法に関しては、VRM Add-on for Blenderの公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。
VRMの規格には0.x系と1.x系がある
なお、VRMの規格はバージョン0系とバージョン1系があり、注意が必要です。
この記事を書いている時点では、まだバージョン1系に対応しているツールは少ない印象でした。そのため自分はバージョン0系で作りました。これから1系に対応してるアプリも増えていくと思います。
バージョンの違いに関しては以下のページに詳細があります。
BlenderでVRM形式でデータを書き出すためのアドオン「VRM Add-on for Blender」
BlenderでVRMを作るための機能がたくさん詰まったアドオンです。
BlenderでVRMのモデルを一から作るのであれば、絶対に使ったほうが良いアドオンです。
Unityを介さずにVRMをセットアップすることが出来ます。しかも無料。
Unity用のツールを使用したい場合は、Unityを使う必要が出てきますが、その場合でも多くの工程を減らすことが出来ます。ありがてぇ…( ; ~; )
なお、MToonのアウトラインをBlender上で再現することは出来なさそうでした。この辺は今後のアプデに期待です。
「VRM Add-on for Blender」のアップデートによって、アウトラインもカバーされたようです!いつの間に?
↑アウトラインの設定はこちらを参考にしてください。
「VRM Add-on for Blender」の使い方に関しては、前述の「Blender 3D アバター メイキング・テクニック」が参考になりました。
また、「VRM Add-on for Blender」の公式サイトにいくつかチュートリアルがあり、こちらもとても参考になります。
テクスチャデータを自動で更新するアドオン「AutoReload」
テクスチャデータをPhotoshopやクリスタのような外部ソフトで塗る場合、Blenderでテクスチャデータをいちいち更新して確認するのが面倒です。
このアドオンを使うと、テクスチャデータを自動更新してすぐに反映してくれるので、テクスチャ塗りが捗ります。
使い方は、こちらのサイトなどが参考になると思います。
シェイプキーを維持したまま、モディファイアーを適用出来るアドオン「SKKeeper」
シェイプキーを設定してしまうと、SubdividisionやSolidifyといったモディファイアが適用出来なくなってしまいます。
このアドオンを使うと、シェイプキーを維持したままモディファイアーを適用出来ます。
この素晴らしいアドオンを、Blender標準機能で付けてくれ!!( ;∀;)
使い方に関しては、以下のような動画が参考になると思います。(該当箇所の時間は2:55~)
別々のオブジェクトのシェイプキーを、同期して動かせるアドオン「Mio3ShapekeySync」
このアドオンを使うと、複数のシェイプキーを連動させることが出来ます。
例えばまぶたのシェイプキーを動かしたら、まつ毛や目玉も同期して動かすようなことが出来ます。シェイプキーの確認に便利ですね。
アドオンを作ってくれた方ありがとう…( ;∀;)
自動ウェイト付けアドオン「Voxel Heat Diffuse Skinning」
Blenderの自動ウェイト機能は、場合によってはとんでもないウェイト付けをすることがあります。
その形状、Voxel Heat Diffuse Skinningを使えば、もっとマシに自動ウェイト出来るかもしれません。(完璧とは言ってない)
自動ウェイトは形状によって得意不得意があるようで、パーツによってツールを使い分けるのが良さそうでした。
具体的には指のような細っこいオブジェクトには「Surface Diffuse Skinning」を使い、スカートのような形状には「Voxel Heat Diffuse Skinning」を使っていくと良い感じでした。
また、ウェイト付をする「ボーンの数」を指定する機能がついています。これは必ず活用したほうが良いです。
しかし、このアドオンを使ってもウェイトの修正は免れることは出来ません( ;∀;)
ウェイトの設定を効率化するアドオン「Lazy Weight Tool」
そんな時は、このツールが役立ちました。ウェイトの値を一覧で把握出来るアドオンです。
Blenderの標準機能として搭載していて欲しいくらいです(;´∀`)
消したと思っていたウェイトが微妙に残っていたりするんですよね。CleanやNormalizeの重要性を再認識しました。
ウェイトの一覧機能だけでなく、ツールがまとめられたパネルも搭載されていて、便利です。
VRMを確認したり、動かしたり、撮影したりするアプリ「3tene」
VRMのモデルの出来上がりを確認するツールは何個もあるのですが、私は3teneを使っていました。理由は色々あるのですが…
1.クロスプラットフォーム
3teneはWindowsだけでなくMacにも対応しています。
2.サンプルモーションが多く収録されているので、サクッと3Dモデルを動かすことができる。
動かすと、今まで見えてこなかった3Dモデルの破綻箇所が見えてきます。(恐怖)
3.モーションキャプチャの機能が多く搭載されている。
実際にモーキャプした時の動きを確認出来ます。モーキャプに必要な機材は別途必要ですが…
4.無料版がある
低画質ではありますが、無料版があります。
自分の用途にマッチしているか確認できて良かったです。
有料版にすると高画質で動作出来るようになり、細部の確認がしやすいです。
5.撮影機能がある
動画や静止画(スクショ)の撮影が出来るので、記録や共有に便利です。
制作経過をSNSにアップするときにも活躍します。
欠点としては、CPUの処理能力を結構喰うので、使わない時は閉じるようにしています。
VRMモデルにポーズをとらせて撮影するときに便利なソフト「VRM Posing Desktop」
VRMモデルにポーズをとらせて撮影することが出来ます。
サムネ作りなどに便利です( ´∀`)
眉毛の透過のような、凝った表現をしたい時に参考になる記事
VRMでイラスト的、アニメ的表現をするときにとても参考になる記事です。
めちゃくちゃ助かりました。記事を書いてくださったミドリさんに感謝( ;∀;)
UnityでVRMをセットアップするときに使うツール「UniVRM」
VRMで少し凝った表現をしようとすると、Blenderだけで無くUnityが必要になってきます。
UnityでVRMをセットアップする時は「UniVRM」をUnityにインストールして作業を行いました。
1.Blender(+VRM Add-on for Blender)でVRMをエクスポート
2.Unity(+UniVRM)で読み込み、追加セットアップ
という流れですね。
スプリングボーンやコライダーの設定を効率化するツール
私はこちらのツールたちを使っています。
Blenderの方ではスプリングボーンの設定をせず、UnityにUniVRMと上記のツールをインストールして使っています。便利( ´∀`)
スカートのボーンは↑の本の方法だと足にペアレントしてますが、ツールの都合上、hipsにペアレントして使っています。
使ったことは無いけれど、便利そうなUnity用アセット
私は使ったことが無いのですが、以下のようなUnityアセットを見つけたので、メモとして残しておきます。いずれ使ってみたいです。
VRMモデルをVRChat用のモデルに変換してくれるアセット
こちらも使ったことは無いのですが、作成したVRMモデルをVRChat用のモデルにしてくれるアセットがあるようです。
VRM用では無いけれど、キャラクターモデリングの参考になる本
こちらの書籍はVRChat用のキャラクターモデリングを解説した本ですが、人の形をしたモデルを制作するうえでとても参考になります。
最後に
VRMをBlenderで作成するための情報は、思っていたよりも少なかった印象です。
このメモ書きは本来自分用のものでしたが、公開することにしました。
このメモが、誰かの参考になれば幸いです( ´∀`)
よければチャンネル登録やTwitterフォローなどお願いしまーす(・ω・)ノ!