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SHARPの除湿機を買ったら「謎」に遭遇した。【衣類乾燥除湿機CV-L71 -W レビュー】CV-J71(2019年モデル)CV-N71(2021年モデル)CV-P71(2022年モデル)との違い

シャープの除湿器を買ったら…これは一体…?????

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湿気がやってくる

今年も梅雨がやってくる…除湿機が大活躍する時期だ。しかし我が家の除湿機はとても古い。パワーが無い上に、とてもうるさい。
コレでは、梅雨に勝てない…!

新しい除湿機を購入

というわけで新しい除湿機を購入した。SHARP(シャープ)のCV-L71-Wという機種だ。

家庭用除湿機の方式について

購入前に、除湿機について色々調べてみた。

家庭用除湿機には、主にコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリッド方式の3種類があるらしい。(※上図参照)

他にもペルチェ方式というタイプも見つけたが、こちらはパワーが弱く、部屋の除湿には向かないため除外した。

今回購入したCV-L71-Wはコンプレッサー方式のもの。

コンプレッサー方式は消費電力が少なく、発熱が少ないとされる。
一方で、機体が大きいものが多く、重い。動作音が大きいというデメリットがある。

開封

早速開封していこう。

段ボール箱は通常テープで固定されているが、この段ボール箱は、噛み合うような構造で固定されている。スマート。

 

スマートな構造だが、このような方式は慣れていないため、箱を開ける時に苦戦した。

 

本体が見えてきた。

 

箱から取り出すときの注意書き。必ずハンドルを持って取り出す。とのこと。

 

この機種はコンプレッサー方式の中では小型だが、それでも10kg近くある。

持ち上げるときは注意が必要だ。

説明書と保証書

機体の後ろには、説明書がくっついている。説明書は図解も多く、丁寧でわかりやすい。

 

この説明書の裏面は保証書になっている。捨てないように注意しよう。

 

なお、保証期間は「本体は1年間 ただし密閉機械部分は3年間」とのこと。

密閉機械部分ってなんだろう…?

 

保証書に説明があった。密閉機械部分とは「放熱器(凝縮器)・圧縮機・毛細管・冷却器・配管」のことらしい。

なるほどわからん( ;∀;)

引き続き開封

引き続き開封を続けていく

全体像

全体像はこんな感じ。清潔感のある、スッキリとした印象。

 

ぱっと見はただの箱型だが、よくよく見ると、曲面を多用したフォルムをしている。

プラズマクラスターの圧が強い

プラズマクラスターの、妙に凝ったロゴがでっかく配置されている。

 

なんなら「SHARP」のロゴよりも目立っている…

プラズマクラスターの圧が強い…

底面

底面はこんな感じ。

 

防振ゴムのような足がついている。
機体の大きさを考えると、もう少し大きくても良いんじゃないかという気もする。

背面

背面はこんな感じ。丸みがあり、シンプルにまとまっている。

前面は光沢のある質感だが、背面はサラリとしたマットな質感。

 

フィルターは簡単に取り外し可能だ。

 

フィルター部分の「網」は、プラスチックのティーバッグのような質感。

ここにホコリが貯まるので、時々掃除機などで掃除する必要がある。

 

ちなみに、ここから冷却器?と思われる部分がチラ見えする。
シンプルな見た目をしているが、内部はかなり複雑そう。

 

この部分には温湿センサーが入っているらしい。

 

背面には連続排水用の穴がある。

 

ここにホースをつなぐと連続排水が可能になる。

連続排水は、お風呂場のような排水口がある場所でないと使用できない。

使用できる環境は限られるが、タンクの水捨ての手間が省けるため、とても便利そうな機能だ。

なお、ホースは付属しないため、連続排水を使用したい場合は、別途ホースを購入する必要がある。

そして「謎」に出会った。

今回購入したCV-L71-Wは2020年発売のモデルだが、我が家に届いた機体は「2022年製」だった。

それがどうしたの?と思うかもしれない。

実はこの機種、既に2021年モデルの「CV-N71」や2022年モデル「CV-P71」といった後継機種が発売されている。

これらの機種は見た目も性能も一緒だったので、製造年で名前を分けているものだと考えていた。

そのため、既に「CV-L71」の生産は終了していて、2020年製の古い機体が届くだろうと考えていた。

ところが2022年製造の出来立てホヤホヤの機体が届いた。2020年モデルなのに。

つまり製造年で名前を分けているわけではないようだ。

では、いったい何が違うのだろうか?

2019年モデル〜2022年モデルの違いが分からない

ひょっとして、何か見落としているのだろうか?

ということで、カタログやウェブサイトを一度見直してみることにした。

ちなみにこれが2020年のカタログだ。「NEW」の文字と共に2020年モデルの「CV-L71」が掲載されている。

 

CV-L71(2020年モデル):

https://jp.sharp/joshitsu/products/cvl71/

 

次の年である2021年のカタログ。「New」の文字と共に2021年モデルの「CV-N71」が掲載されている。

「New」とは書いてあるが、何が違うのかはわからない。

 

CV-N71(2021年モデル):

https://jp.sharp/joshitsu/products/cvn71/

 

さらに次の年、2022年のカタログ。「New」の文字と共に2022年モデルである「CV-P71」が掲載されている。

これも「New」とは書いてあるが、何が新しくなったのかわからない。

 

CV-P71(2022年モデル):

https://jp.sharp/joshitsu/products/cvp71/

 

ちなみに、コレが2019年発売モデルの「CV-J71」。うーん。全部一緒に見える。

 

CV-J71(2019年モデル)

引用元:https://jp.sharp/joshitsu/products/cvj71/spec/

 

実は、見えないところでアップデートされているのでは?と思い、仕様を表にしてみた。

やはり性能も一緒なようだ。

カタログやウェブサイトを見返してみても、何が違うのか分からなかった。

公式も間違えるややこしさ

よく見ると「CV-N71」のウェブサイトに「CV-L71」の上部画像が使われている。公式も間違えるレベルのややこしさだ。

当然ながら購入する側にとってもややこしい。中身も外見も一緒ならば、同じ名前にしてほしいところ( ;∀;)

 

引用元:https://jp.sharp/joshitsu/products/cvn71/

※画像は、後日修正されるかも?

※追記:文字部分が修正されたようです。

側面

何が違うのかは謎だが、気を取り直して、本体を見ていこう。

 

排水タンクは側面に配置されている。
側面だと水量が確認しにくい上に、タンクを取り出しにくいため、前面の方が合理的な気がする。

 

取手がついているのはとても便利。

 

タンクを取り外したところはこんな感じ。

 

先ほどの連続排水のための穴が見える。

上面(操作パネル)

操作パネルはこんな感じ。操作自体は難しくない。

直感的とは言えないが、わかりやすくしようとしている配慮を感じるパネル。

 

風向きを調整するルーバーは、手で調整する。手動だ。

動作音(騒音)について

動作音は、他のものに例えるならば、稼働中の冷蔵庫や、エアコンに近い音…だろうか。

音量に関して、個人的な感想を言うと…普通にうるさい(´∀`;)ただ、前からあるT芝の古い除湿機よりはよほど静か。

騒音を簡易測定器で測定してみた。

トラスコの簡易ミニ騒音計で動作音を測定して見ることにした。

なお、「中の人」はプロの計量士ではないので、計測結果はあまり参考にならないかもしれない…

騒音計を、前方約1mの地点に三脚で配置。

 

除湿機が「オフ」の状態の騒音は約36デシベルだった。夜の住宅街と同程度の騒音らしい。

 

除湿(弱)…約44デシベル

除湿(強)…約45デシベル

 

乾燥(弱)…約44デシベル

 

乾燥(強)…48デシベル

傾向としては、除湿を始めた直後はうるさく、徐々に安定していく。(計測は安定した時の音を計測している。)

時折水が滴り落ちる音や、振動音などで一時的に騒音が大きくなる時がある。

たまにヴヴヴ…という共振音のような音がする。(位置を少し変えると直ったり直らなかったり)

 

スペック表と結果は異なるけれど、計測環境に違いがありすぎるため、その点は何とも言えず。

jp.sharp

実際に除湿をしてみよう

実際に、閉め切った部屋で「除湿(強)」をかけてみた。

4畳以下の狭い部屋なので、この除湿機ならば余裕だろう。

スタート時の湿度は64%,63%温度は23.5℃だった。

 

30分後、湿度は52%,53%まで低下。温度は26.8℃、26.3℃まで上昇。

 

1時間後、湿度は48%,49%まで下がった。温度は28.0℃、27.3℃まで上昇。

 

コレなら梅雨にも勝てる…(多分)

1時間で10%以上除湿が出来た。一方で、温度は4~5℃近く上昇してしまった。(暑い。)

今回は狭い部屋での実験であったため、除湿はしやすく温度は上がりやすい環境だったと思う。

部屋が広い場合は、こんなに除湿出来ないだろうし、こんなに温度は上がらないと思う。

 

※温度の上昇に関して補足をすると、センサーの位置が機械の真上であったため、機械の発熱をモロに喰らう場所であったと思う。

 

どれくらい除湿出来るかどうかは環境によって大きく変わる。

特にコンプレッサー方式は温度が低いと除湿能力は大きく低下する。いつも上記のような結果が得られるわけでは無いという事は、留意する必要がある。

まとめ

まとめるとこんな感じ。

色々と細かい点を指摘したが、総合的には買ってよかったと思っている。

今年は梅雨入り前から雨が多いけれど、湿気でイライラすることが減った。

 

コンプレッサー方式はやはり音がうるさいので、違う部屋に居る時や、出かける時に除湿をかける…みたいな使い方をすると良さそう。

コンプレッサー方式とはいえ、それなりに発熱もする。

コンプレッサー方式のメリット、デメリットを理解した上で購入するならば「あり」だと思う。

 

違いが分からない謎について(続き)

名前が違うけれど、何が違うのか分からない件について、SHARPさんのQ&Aコーナーにこんな記述を発見した。

 

引用元:SHARP Q&A
https://jp.sharp/support/dehumid_con/faq.html

 

CV-P71と前年度モデル(CV-N71)との違いは、ありません。とのこと

 

つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)は同じ…!

 

コレはまた別のページ。

CV-N71と前年度モデル(CV-L71)との違いは、ありません。とのこと

 

つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)とCV-L71(2020年モデル)は同じ…!

 

コレは更に別のページ。

CV-L71と前年度モデル(CV-J71)との違いは、ありません。とのこと

 

つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)とCV-L71(2020年モデル)とCV-J71(2019年モデル)は同じ…!

 

違いが無いなら同じ名前にして( ;∀;)

何故わざわざ名前を変えているのか…

 

 

引用元:CV-P71と前年度モデル(CV-N71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=210602

引用元:CV-N71と前年度モデル(CV-L71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=207409

引用元:CV-L71と前年度モデル(CV-J71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=204050

 

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