シャープの除湿器を買ったら…これは一体…?????
湿気がやってくる
今年も梅雨がやってくる…除湿機が大活躍する時期だ。しかし我が家の除湿機はとても古い。パワーが無い上に、とてもうるさい。
コレでは、梅雨に勝てない…!
新しい除湿機を購入
というわけで新しい除湿機を購入した。SHARP(シャープ)のCV-L71-Wという機種だ。
家庭用除湿機の方式について
購入前に、除湿機について色々調べてみた。
家庭用除湿機には、主にコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリッド方式の3種類があるらしい。(※上図参照)
他にもペルチェ方式というタイプも見つけたが、こちらはパワーが弱く、部屋の除湿には向かないため除外した。
今回購入したCV-L71-Wはコンプレッサー方式のもの。
コンプレッサー方式は消費電力が少なく、発熱が少ないとされる。
一方で、機体が大きいものが多く、重い。動作音が大きいというデメリットがある。
開封
早速開封していこう。
段ボール箱は通常テープで固定されているが、この段ボール箱は、噛み合うような構造で固定されている。スマート。
スマートな構造だが、このような方式は慣れていないため、箱を開ける時に苦戦した。
本体が見えてきた。
箱から取り出すときの注意書き。必ずハンドルを持って取り出す。とのこと。
この機種はコンプレッサー方式の中では小型だが、それでも10kg近くある。
持ち上げるときは注意が必要だ。
説明書と保証書
機体の後ろには、説明書がくっついている。説明書は図解も多く、丁寧でわかりやすい。
この説明書の裏面は保証書になっている。捨てないように注意しよう。
なお、保証期間は「本体は1年間 ただし密閉機械部分は3年間」とのこと。
密閉機械部分ってなんだろう…?
保証書に説明があった。密閉機械部分とは「放熱器(凝縮器)・圧縮機・毛細管・冷却器・配管」のことらしい。
なるほどわからん( ;∀;)
引き続き開封
引き続き開封を続けていく
全体像
全体像はこんな感じ。清潔感のある、スッキリとした印象。
ぱっと見はただの箱型だが、よくよく見ると、曲面を多用したフォルムをしている。
プラズマクラスターの圧が強い
プラズマクラスターの、妙に凝ったロゴがでっかく配置されている。
なんなら「SHARP」のロゴよりも目立っている…
プラズマクラスターの圧が強い…
底面
底面はこんな感じ。
防振ゴムのような足がついている。
機体の大きさを考えると、もう少し大きくても良いんじゃないかという気もする。
背面
背面はこんな感じ。丸みがあり、シンプルにまとまっている。
前面は光沢のある質感だが、背面はサラリとしたマットな質感。
フィルターは簡単に取り外し可能だ。
フィルター部分の「網」は、プラスチックのティーバッグのような質感。
ここにホコリが貯まるので、時々掃除機などで掃除する必要がある。
ちなみに、ここから冷却器?と思われる部分がチラ見えする。
シンプルな見た目をしているが、内部はかなり複雑そう。
この部分には温湿センサーが入っているらしい。
背面には連続排水用の穴がある。
ここにホースをつなぐと連続排水が可能になる。
連続排水は、お風呂場のような排水口がある場所でないと使用できない。
使用できる環境は限られるが、タンクの水捨ての手間が省けるため、とても便利そうな機能だ。
なお、ホースは付属しないため、連続排水を使用したい場合は、別途ホースを購入する必要がある。
そして「謎」に出会った。
今回購入したCV-L71-Wは2020年発売のモデルだが、我が家に届いた機体は「2022年製」だった。
それがどうしたの?と思うかもしれない。
実はこの機種、既に2021年モデルの「CV-N71」や2022年モデル「CV-P71」といった後継機種が発売されている。
これらの機種は見た目も性能も一緒だったので、製造年で名前を分けているものだと考えていた。
そのため、既に「CV-L71」の生産は終了していて、2020年製の古い機体が届くだろうと考えていた。
ところが2022年製造の出来立てホヤホヤの機体が届いた。2020年モデルなのに。
つまり製造年で名前を分けているわけではないようだ。
では、いったい何が違うのだろうか?
2019年モデル〜2022年モデルの違いが分からない
ひょっとして、何か見落としているのだろうか?
ということで、カタログやウェブサイトを一度見直してみることにした。
ちなみにこれが2020年のカタログだ。「NEW」の文字と共に2020年モデルの「CV-L71」が掲載されている。
CV-L71(2020年モデル):
https://jp.sharp/joshitsu/products/cvl71/
次の年である2021年のカタログ。「New」の文字と共に2021年モデルの「CV-N71」が掲載されている。
「New」とは書いてあるが、何が違うのかはわからない。
CV-N71(2021年モデル):
https://jp.sharp/joshitsu/products/cvn71/
さらに次の年、2022年のカタログ。「New」の文字と共に2022年モデルである「CV-P71」が掲載されている。
これも「New」とは書いてあるが、何が新しくなったのかわからない。
CV-P71(2022年モデル):
https://jp.sharp/joshitsu/products/cvp71/
ちなみに、コレが2019年発売モデルの「CV-J71」。うーん。全部一緒に見える。
CV-J71(2019年モデル)
引用元:https://jp.sharp/joshitsu/products/cvj71/spec/
実は、見えないところでアップデートされているのでは?と思い、仕様を表にしてみた。
やはり性能も一緒なようだ。
カタログやウェブサイトを見返してみても、何が違うのか分からなかった。
公式も間違えるややこしさ
よく見ると「CV-N71」のウェブサイトに「CV-L71」の上部画像が使われている。公式も間違えるレベルのややこしさだ。
当然ながら購入する側にとってもややこしい。中身も外見も一緒ならば、同じ名前にしてほしいところ( ;∀;)
引用元:https://jp.sharp/joshitsu/products/cvn71/
※画像は、後日修正されるかも?
※追記:文字部分が修正されたようです。
側面
何が違うのかは謎だが、気を取り直して、本体を見ていこう。
排水タンクは側面に配置されている。
側面だと水量が確認しにくい上に、タンクを取り出しにくいため、前面の方が合理的な気がする。
取手がついているのはとても便利。
タンクを取り外したところはこんな感じ。
先ほどの連続排水のための穴が見える。
上面(操作パネル)
操作パネルはこんな感じ。操作自体は難しくない。
直感的とは言えないが、わかりやすくしようとしている配慮を感じるパネル。
風向きを調整するルーバーは、手で調整する。手動だ。
動作音(騒音)について
動作音は、他のものに例えるならば、稼働中の冷蔵庫や、エアコンに近い音…だろうか。
音量に関して、個人的な感想を言うと…普通にうるさい(´∀`;)ただ、前からあるT芝の古い除湿機よりはよほど静か。
騒音を簡易測定器で測定してみた。
トラスコの簡易ミニ騒音計で動作音を測定して見ることにした。
なお、「中の人」はプロの計量士ではないので、計測結果はあまり参考にならないかもしれない…
騒音計を、前方約1mの地点に三脚で配置。
除湿機が「オフ」の状態の騒音は約36デシベルだった。夜の住宅街と同程度の騒音らしい。
除湿(弱)…約44デシベル
除湿(強)…約45デシベル
乾燥(弱)…約44デシベル
乾燥(強)…48デシベル
傾向としては、除湿を始めた直後はうるさく、徐々に安定していく。(計測は安定した時の音を計測している。)
時折水が滴り落ちる音や、振動音などで一時的に騒音が大きくなる時がある。
たまにヴヴヴ…という共振音のような音がする。(位置を少し変えると直ったり直らなかったり)
スペック表と結果は異なるけれど、計測環境に違いがありすぎるため、その点は何とも言えず。
実際に除湿をしてみよう
実際に、閉め切った部屋で「除湿(強)」をかけてみた。
4畳以下の狭い部屋なので、この除湿機ならば余裕だろう。
スタート時の湿度は64%,63%温度は23.5℃だった。
30分後、湿度は52%,53%まで低下。温度は26.8℃、26.3℃まで上昇。
1時間後、湿度は48%,49%まで下がった。温度は28.0℃、27.3℃まで上昇。
コレなら梅雨にも勝てる…(多分)
1時間で10%以上除湿が出来た。一方で、温度は4~5℃近く上昇してしまった。(暑い。)
今回は狭い部屋での実験であったため、除湿はしやすく温度は上がりやすい環境だったと思う。
部屋が広い場合は、こんなに除湿出来ないだろうし、こんなに温度は上がらないと思う。
※温度の上昇に関して補足をすると、センサーの位置が機械の真上であったため、機械の発熱をモロに喰らう場所であったと思う。
どれくらい除湿出来るかどうかは環境によって大きく変わる。
特にコンプレッサー方式は温度が低いと除湿能力は大きく低下する。いつも上記のような結果が得られるわけでは無いという事は、留意する必要がある。
まとめ
まとめるとこんな感じ。
色々と細かい点を指摘したが、総合的には買ってよかったと思っている。
今年は梅雨入り前から雨が多いけれど、湿気でイライラすることが減った。
コンプレッサー方式はやはり音がうるさいので、違う部屋に居る時や、出かける時に除湿をかける…みたいな使い方をすると良さそう。
コンプレッサー方式とはいえ、それなりに発熱もする。
コンプレッサー方式のメリット、デメリットを理解した上で購入するならば「あり」だと思う。
違いが分からない謎について(続き)
名前が違うけれど、何が違うのか分からない件について、SHARPさんのQ&Aコーナーにこんな記述を発見した。
引用元:SHARP Q&A
https://jp.sharp/support/dehumid_con/faq.html
CV-P71と前年度モデル(CV-N71)との違いは、ありません。とのこと
つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)は同じ…!
コレはまた別のページ。
CV-N71と前年度モデル(CV-L71)との違いは、ありません。とのこと
つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)とCV-L71(2020年モデル)は同じ…!
コレは更に別のページ。
CV-L71と前年度モデル(CV-J71)との違いは、ありません。とのこと
つまりCV-P71(2022年モデル)とCV-N71(2021年モデル)とCV-L71(2020年モデル)とCV-J71(2019年モデル)は同じ…!
違いが無いなら同じ名前にして( ;∀;)
何故わざわざ名前を変えているのか…
引用元:CV-P71と前年度モデル(CV-N71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=210602
引用元:CV-N71と前年度モデル(CV-L71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=207409
引用元:CV-L71と前年度モデル(CV-J71)との違いは?
https://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=204050
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