フラットな表現は好きですか?('ω')ノ今回紹介するToonKit for Cyclesは、マンガやAnimeのような表現を簡単に作れるシェーダー集です。
ToonKit for Cycles
ブレンダーマーケットで「ToonKit for Cycles」というシェーダー集を発見したので、試しに使ってみる。ちなみにお値段は49.90ドルだった。あれ、前に見たときはもうちょっと安かったような…値上げしたかな?
カートゥーンのような表現が簡単に実現できる。
アウトライン+塗り
線だけ
塗りだけ。このような、アニメのような表現が簡単に実現出来るシェーダー集だ。
なお、Cycles専用のものなので、EEVEEでは使う事が出来ない。
トゥーン調自体はアドオンが無くても出来る。
トゥーン調の表現自体は、このアドオンが無くても可能だ。
しかし、このアドオンを使うと、より手軽に複雑な表現が可能になる。
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実際に使ってみた
レンダリングの設定
今回もこの「お豆腐」(立方体)を使って、実際にToonKitを使ってみる。
レンダリングに使用するエンジンを「Cycles」に変更する。EEVEEでToonKitを使う事は出来ない。
なお「Open Shading Language」をオンにしないと、ToonKitは使う事が出来ない。必ずチェックを入れて、有効化しよう。
ビューポートを「Render Preview」に変更して、レンダリング結果が視認出来る状態にする。
ノードを組む。
画面下のエリアを上に引き出す。
ぐいっ
画面下のエリアを「Shader Editor」に変更する。
正常にToonKitがインストールされている場合、「Add」の中に「ToonKit」の項目が追加されている。
「ToonKit」の項目から、「EasyToon」を選択して「EasyToon」ノードを追加する。
今回は「EasyToon」ノードを「Principled BSDF」の左横あたりに配置する。
「Principled BSDF」は今回使わないので、選択後「X」キーで削除する。
「EasyToon」の「Output」から
「Material Output」の「Surface」に接続する。
立方体がトゥーン調になったが、陰影部分が真っ黒だ。
これはこれでカッコいいが、形が分かりやすいようにShadowを明るくしてみる。
「EasyToon」の中のShadowをクリック
現在真っ黒に指定されている色を、明るいグレーに変更する。
これで立方体の形がより分かりやすく、印象も明るくなった。よりアニメのような表現になる。
サンプル数は32で十分
なお、ToonKitの表現は、高いサンプル数を必要としないらしい。サンプル数は32程度で十分だとか。
実際にサンプル数32と128を比較してみたが、ほぼ違いが分からない。
Cyclesを使用するが、スピードはある程度確保出来そうだ。(本音を言うと、ToonKit for EEVEEが出てほしい(*´ω`*))
曲面をレンダリングする場合
なお、曲面をそのままレンダリングしようとするとハイライトや陰影がカクカクになってしまう。
オブジェクトを選択し、右クリック。「Shade Smooth」を選択する。
これだけでも大分滑らかな表現になった。
より滑らかな表現にしたい場合はSubdivision Surfaceモディファイアーを追加する
分割数を上げれば、より滑らかになる。
ただし、処理が重くなるので、分割数の上げすぎには注意だ。
より複雑な表現も可能
今回は「EasyToon」のノードしか使用していないが「ToonKit」には沢山のノードが収録されている。
今回紹介したシンプルな表現だけでなく、より複雑な表現が可能だ。
公式ドキュメントは必ずチェックしよう
ToonKitの公式ドキュメントでは、各ノードの使い方が詳しく紹介されている。
ToonKitの導入を検討している人や、購入した人は必ずチェックしよう('ω')ノ
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