速攻経年劣化!一瞬でオブジェクトをボロボロに出来るBlenderアドオン「OCD」の使い方紹介とレビューです(・ω・)ノ
OCD(One Click Damage)とは何だ?
あれ…いつもの「ijigen」のロゴが
ボロボロだ…。
見つかってしまったか…
「OCD」というBlenderのアドオンを買ってみたので
色々試していたんだ。
OCD...えーと、経済協力開発機構の略?
それは…OECDな。
難しい言葉を知っているなぁ。(ググった)
それじゃあ…OCD…お前のカーチャン、でべそ…の略?
急に知力落ちたな。OCDは、One Click Damageの略だよ。
ワンクリックで、角や表面をボロボロに出来るBlenderのアドオン。
石やコンクリート、レンガのようなものを作る時に最適なアドオンだよ。
それは良さそう!ちなみに、お値段はどれくらい?
私が「One Click Damage」を買った時は12ドルだったよ。GUMROADやBlenderMarketで販売しているみたい。
OCDの使い方
「One Click Damage」をインストールするとこんな感じのパネルが使えるようになるぞ。
どシンプルなUIだ。
これくらいシンプルなUI…大好きだぜ。
まずは、ボロボロに加工したいオブジェクトを選ぶ。
いつもの通り、このお豆腐を実験台にしよう。
豆腐…もはや何も言うまい。
「Make Damage」をクリック。これでもうボロボロに。
スピーディ!
削れ具合を調整したら…「Apply」を押して、確定しよう。
なお、変換後のメッシュは、こんな感じ。
削れた部分は四角ポリゴン。
残った部分は多角ポリゴンという感じだね。
マテリアルは、自動で分離される。
マテリアルは、削れた部分と残った部分で勝手に分けてくれるので、それぞれ違うマテリアルを割り当てるときに便利。
※画像は、削れた部分を黄色、元の部分を青にしてみた図
マテリアルが分かれているなら、メッシュの選択もしやすいねぇ。
OCD前のUVと、OCD後のUV
一方で、UVのほうは、自分でなんとかする必要がある。
ふむふむ…。これって、確定(Apply)したあとはもう元には戻せないの?
加工した後でも「Recall」ボタンを押せば「One Click Damage」で加工する前の状態に戻せる。
けれど、「One Click Damage」を使う前に念のためバックアップのコピーを取っておくと良いと思うよ。
なんらかのエラーが起きて、加工前に戻せなくなるかもしれないしね。
しかしこのアドオン、一体どういう仕組みなんだろう。
自分もあんまり良くわかっていないのだけれど、見たところモディファイアを上手く活用しているみたいだね。
考えたなぁ…!
このボロボロ具合って、他にはどんなバリエーションがあるの?
ここの「Noise type」を変更すると、ボロボロ具合のパターンが変わってくる。約10種類あるけれど、Clouds,Musgrave,Marbleあたりが良い感じみたい。
ふむふむ…。
なお、「Amount」の値を増やしていくと、どんどん角が削れていくぞ。
ちなみに、こういうスライダーをマウスでドラッグして動かすとき「Shift」キーを押しながらスライダーを動かすと、数値が一気に動かないで済むぞ。(さっき知った知識)
なんと…知らなかった!
「Amount」の値を増やしすぎると、こんな感じでメッシュが破れることがある。
風通しが、とても良くなってしまった…。
この場合…ある程度であれば「Apply」を押すときに隙間を埋めてくれるぞ。
※ただし、オブジェクトが開いている場合(隙間や開放部があって閉じていない場合)「Apply」を押しても穴は塞がらなかった。
本当だ。
この「Amount」の上にある「Scale」っていうのは?
「Scale」の値を大きくすると
表面にかかるノイズのサイズが大きくなるみたい。
なるほどー!
よし、色々遊んでみよう。
小さいオブジェクトにOCDを使う場合
あれ、小さいサイズのオブジェクトに「One Click Damage」を使おうとすると、どうしても大雑把な感じの削れ方になってしまうね。
そういうときは、オブジェクトのサイズを少し大きくしてから「One Click Damage」で加工をかけ、そのあとに元のサイズに戻すと良いみたいだね。
大きくしすぎると処理が重くなりすぎるので、ほどほどに。
な、なるほど。
開いたオブジェクトに注意
あれ、開いたメッシュは「One Click Damage」で加工出来ないんだね。
そう。一度閉じてからじゃないと加工出来ないみたいだね。
基本的には、一つずつOCDを使用していく
また、複数のオブジェクトを一気に「One Click Damage」で加工することは出来ないみたい。
※OCDのアップデートにより、複数のオブジェクトを一気にボロボロに出来るようになったそうです!
試しに複数のメッシュの塊を(Ctrl+Jで)一つのオブジェクトにまとめて「One Click Damage」をかけてみた。
すると、上手く加工出来るときと出来ないときがあった。
こんな感じで、面と面が(ピッタリと)重なり合うような
状態だと上手くいかなかった。(オブジェクトが消えた…)
一方で、少しずらしてあげると上手くいった。
でも、基本的には、オブジェクトを一個一個加工していく感じみたいだね。
そっかー。たくさんオブジェクトがある場合は
少し面倒だね。
この辺は、今後のアップデートに期待かな。
アプデに期待!多少気になるところがあれど
このアドオンは素早くダメージが作れて良いね。
※OCDのアップデートにより、複数のオブジェクトを一気にボロボロに出来るようになったそうです!
そうだね。手早くリアリティを出せて私もお気に入りのアドオンだよ。
まだリリースされて間もないアドオンなので、今後の進化にも注目だ。
確かに!
てなわけで今回は、簡単に角をボロボロに出来る「One Click Damage」を使ってみたぜ。
あ…マジか…
え…?
お…。おうふ。
え、なになに?なにかあったの?
なんと、この動画を作っている途中で…
というか完成目前で「One Click Damage」にアップデートが入ったぜ。
そんなことがあるんだ…
自分としては、初めてのことかな…。
先ほど紹介した機能や操作方法は、そのままのようなので、ちょっと安心した。
新しい機能が、追加でいくつか増えたみたい。
動画がまるっと作り直しにならなくて良かった。
どういうアップデートなのか、気になる。
てなわけで、このまま新しく追加された
機能についても紹介していっちゃうぜ。
おー!
今回の「One Click Damage1.3」のアップデートで追加されたのは
「Ctrl」キーを用いた3つの機能みたい。
Ctrlキーを用いた3つの新機能(OCD1.3)
3つの機能?
1つ目の新機能。削り取った部分を、より高い解像度で出力できるようになったよ。
言われてみれば、削り取った部分のメッシュは少し荒かったかも。
形状を確定する時、Windowsであれば「Ctrl」キー、Macであれば「Command」キーを押しながら「Apply」ボタンを押すと、より高解像度な削りあとになる。通常の場合と、比較してみると、こんな感じ。
本当だ!よりリアリティが増すね。
通常よりもメッシュが増えてしまうので
考えて使う必要があるけどね。
また、この機能は、まだ実験的な機能とのことだ。
負荷が大きいからか、大きいオブジェクトには使わない方が良いらしい。
そうなんだ。どのくらいのサイズまで大丈夫なのだろう。
目安としては、最初からある立方体…この豆腐の2倍よりも大きいサイズのものには使わない方がいいらしい。
豆腐の2倍が危険ライン、と…。他のアップデートは、どういうものがあるの?
それでは2つ目の追加機能紹介だ。
「Make Damage」ボタンを押すときに「Ctrl」キー、Macなら「Command」キーを
押しながら「Make Damage」ボタンを押すと、ボロボロの状態ですぐに確定されるようになった。
これで「Apply」ボタンを押す手間が減らせるんだね。
この場合、ノイズの設定とかはどうなるの?
前回使った設定が、そのまま適用されるみたいだ。
もし初回の場合は、デフォルトの設定が適用されるみたい。
なるほど。大量のオブジェクトに「One Click Damage」をするときに便利な機能だね。
そうだね。最後、3つ目の追加機能。
「Recall」ボタンを押すときに…「Ctrl」キー、Macであれば「Command」キー
を押しながら「Recall」ボタンをクリックすると
「One Click Damage」をした後のオブジェクトが残りつつ「One Click Damage」をする前のオブジェクトが戻ってくるようになったぜ。
地味に便利な機能だ。
そして…機能とは別の話なのだけれど
重要なアップデートが1つあるんだ…
な、なになに…
お値段が2ドル上がって
12ドルから14ドルになったぜ…
あうう。値段もアップデートされてるぅ。
てなわけで、今回は、アップデートしたての
「One Click Damage」を紹介したぜ!
このタイミングでアップデートが入ったのは完全に予想外だったのだけれどね…。それじゃ、またね!
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